国立大学と私立大学の受験選択の時期

高校1年生からの質問

現在文系に進む予定の高1で国立大学か私立大学の受験で迷っています。
学校は国立を薦めてきますが、国立大学受験は科目が多く、合格できるか不安です。
国立を目指して、結局私立大学受験にシフトしたときに、私立大学志望の受験生より対策が遅れるなどのデメリットがあると思います。
いつまでなら国立大学を目指した勉強を続けていいものでしょうか?

アオイ塾長からの回答

良い質問ですね。生徒の中でも国立受験を考えている人もいます。
受験生なら誰しもが考えることではないでしょうか。
国立大学受験は一般的に5教科7科目と科目数が多いため、受験勉強の期間は長くなります。
一般的には高2の12月に国立か私立受験かを決めてもらっています。
受験まで1年間で間に合うか逆算してもらって無理そうなら私立受験に専念するようにアドバイスはしています。

数学が得意な人は有利!

また、余談ですが、数学が苦手な受験生は国立大学受験をやめたほうがよいです。
文系の数学受験は次の理由から有利となるため、数学が得意な受験生は国立大学受験を目指すのも良いかもしれません。

①国立大学の数学は東京大学や一橋大学などの上位大学を除けば、基本や標準レベルの問題がほとんどであり、対策しやすい。

②2次試験の受験形態で社会か数学を選択する場合、数学の平均点は社会科目より低くなるため、得点調整を行うと数学選択が有利となる。(もちろん正解できないとだめですが…)

③勉強時間の節約ができます。数学ができる生徒は問題を見て頭の中で解法を考えて、展開していくといった反復練習を行うことができます。苦手な受験生と最も差がでるところになります。

私の経験談ですが、数学受験で早慶の下位学部に合格した生徒で、国立大学を記念受験したら、筑波大学や神戸大学に合格してしまった生徒が複数います。数学の問題形式は国立と私立ではあまり差はなく、早慶下位学部に合格するぐらいだと国立大学の数学は満点近く正解しますので、共通テストの点数が良ければ合格してしまうといったことが数学選択では起こりうるのです。